導入事例/自社倉庫→配送センターへの、冷凍商品の一括出荷を手早く確実に実現、初期導入サポートが標準で短期導入 導入事例

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自社倉庫→配送センターへの、冷凍商品の一括出荷を手早く確実に実現、初期導入サポートが標準で短期導入

大阪高速乳配株式会社 様の事例

まずは御社の業務についてお聞かせ下さい。

弊社は大阪府交野市にて物流倉庫を運営し、冷蔵冷凍(チルド、フローズン)製品の輸配送を行う会社です。取り扱う品目は乳製品を中心としたチルド食品および冷凍食品で、それらに付随する同業の業務を取り込む形で成長してきた会社となります。

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ありがとうございます。現在、i3Handyはフローズン系の冷凍食品、アイスクリームの出荷検品で使われていると思いますが、導入前の課題としては、どういったものがございましたか?

誤出荷と検品作業の効率、検討から導入に掛けられる期間の短さが課題でした。当初荷主さん側のシステムを、そのまま弊社倉庫に導入して(入出荷)作業を実施する予定だったものが、直前になって弊社WMS (倉庫管理システム)を使用する方針に変更となり、立ち上げまでに準備が整わない状況でスタートせざるを得なかったということもあり、早期に導入ができるサービスを探していました。

御社の出荷の特徴を教えて下さい。

今i3Handyを利用している業務は、冷凍食品、アイスクリームの出荷の検品業務で使わせていただいておりますが、主にドラッグストア様の店舗向けの出荷作業です。

ただ、このドラッグストア様の出荷作業は、弊社から見て、それぞれの店舗への直接納品ではなく、ドラッグストア様の配送センター(TC1型)に店別ピックした商品をカートラ(6輪カートラック)に積み付けて、まとめて送る形を取っています。

弊社が各方面別で取りまとめた商品を配送センターに納品し、荷主がその配送センターから配送コースごとにカートラを振り分け、積み込み、店舗の方に納品する荷動きになっています。

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となると複数店舗分や、配送ルートごとの積み合わせが発生する。

はい。具体的には、最終目的地の「店舗」ごとに振り分けたカートラを「配送コース」で集約し、カートラの積み合わせを行ったのち、各エリアの「配送センター」でまとめています。車両の出発時間、積載可能なカートラの台数が決まっているため、効率的な配送を追求すると、事前計画した積み込み計画と異なる積み合わせをしてしまうリスクがあるため、誤ったピッキングや積み合わせを無くしたいということが発端で、検品を高速、効率的に実施したい。

そういったシーンで今回i3Handyを使わせていただいております。

なるほど。高速に実施できないと何が問題になりますか?

車両の出発時間までに完了していないとトラックに積込できる商品の物量が増やせないので、配送効率が下がります。

たとえば一つのセンターに配送する荷物は、トラック一台により多く積載する形で配送したい。ただ検品に時間がかかってしまうと、そもそもトラック一台の入出荷のために準備できる(荷物の)物量が減ってしまいますので、トラックを満載することはあきらめて、同じセンターに何度も車両を出すことになります。

トラック自体の配送効率が下がり、またこのような計画をするとやがては、弊社から出すことのできるトラックが無くなります。配送センターの出荷場では次のトラックが来るのを待つような状態になり、最終的に店舗への納品時刻に影響が出てきてしまいます。

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つまり検品が高速だと、短時間に、トラックを満載にできる荷物を検品する事が可能になるということですね。

はい。検品が高速にできると、より1台のトラックに多くの荷物を積載する準備ができるため、同じ配送センターへ向かう便数を減らせることに繋がります。配送効率があがれば、トラックの台数にも余裕が出てきます。

あと冷凍の商品をあつかっているので、大前提として長時間、出荷場に荷物を広げて仕分け、検品作業するっていう事は、やっぱりだめなんです。保管場所は冷凍であっても、出荷場の温度帯はチルドなので、長時間置いたら溶けてしまうという問題があります。

出荷準備でいったん出荷場に商品を持ってきて、仕分けして検品したら、トラックが来るまでは冷凍庫に保管しておき、トラックが来たらカートラごと荷出しして出荷するという作業が必要になります。

できるだけ早く終わらせるには、間違いなくスムーズに検品できる必要があります。

確かに冷凍食品をチルド帯の出荷場に持ってきて作業することになるので、手早く検品作業できるのはマストですよね。

荷主さんからは、1時間以内という時間的な猶予は頂いているのですが、それでも1時間目一杯検品に使うわけにはいかない。そうすると、最初に仕分けが終わったものはすぐに冷凍庫に戻しても、最後に仕分けたものなんかは、1時間後に冷凍庫に戻すことになれば、全部溶けるわけじゃないですけどバラつきがでて、やっぱりよくはないですよね。

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ありがとうございます。他にi3Handy導入の決め手となったことはありますか?

i3Handyが「オフライン状態」で使用できることです。

基本的に冷蔵庫内については無線環境があるのですが、冷凍庫内に無線環境を構築するには特別な設備を取り付けないといけない。今回作業しているエリアでは、荷主さん側から当初要望がなかったので無線環境がありませんでした。

オフラインであっても検品できるような仕組みを探してて、御社の仕組みが、事前にQRコードに検品データを打ち出した状態のものさえ読み込めば、そのままオフラインで作業を、どこの場所でも行えるっていうものであったのが決め手になりました。

また課題になっていた導入期間の短さについても大変助かりました。他社のサービスもいくつか検討したんですが、どのサービスも、データの加工の仕組みまでサポートしてくれる所はなかったので…。

というと?

実は出荷データが前日までに頂けるわけではなく、現状、当日の午後2時ぐらいにデータをもらっておりまして、データの加工をそこから行い検品システムにデータを投入するため、時間はあまりかけられません。比較した数社のサービスは、データ連携の部分まではサポートしていないので、弊社内でデータの一次加工、二次加工が必要だったんです。その仕様を読み解きながら導入する手間や、仮に手順を作ったとしても、現場作業の中でそれを行うのは困難かなと…。

御社の場合は、最初の業務フィッティングまで初期導入費用の範囲で調整を頂け、実際に事前にデモをしたときにもワンボタンで現場の人が変換作業できるため、その点も決め手になりました。

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ありがとうございます。サービス導入後の成果は如何ですか?導入してよかった点などお聞かせください。

本当に間違いが減ったというか、本当になくなったというぐらいに。

それまでは先ほども言いましたけれど、カートラに2件分、3件分と積み合わせたりするので、積み合わせのミスなどで誤配になることもありましたが、本当に間違いながなくなったと。僕も1番、それに尽きるというふうに感じております。

現場からの声はどうですか?

使っていて、すごく使いやすいハンディですね。別のハンディを使ったことがあるんですけど、御社のスキャンは、正解か不正解か。バーコードをピーとすれば、もう瞬時にわかるっていうところがいいですね。

使っている側や新人さんにでも説明もしやすいし、使いながらの理解も早いし、たとえ新人さんが使ってても全然間違わないってところがやっぱりいいかなと僕は思います。

検品自体も早いというか、少ない人数でできるようになりました。今までは人数をかけて2名体制でやっておりましたけれども、今だと1人で作業していても間違いがない。

実際に仕分け作業全体では4人程度、多くて6、7名程度が従事していますが、検品に必要な人数が減ったので荷出しなどに従事させられたり、或いは検品作業自体を2つの場所で同時進行したり、といったことができています。

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ありがとうございます。今後の目標、弊社のサービスで改善してほしい点などはございますか?

細かい部分ですが、それぞれのファンクションキー(F1~F4キー)に機能が割り当てられていますが、冷凍倉庫ですと手袋が少し厚手なので、ファンクションキーの押し間違いですかね。

例えばF1キーなど、ワンボタンに機能を集約していて、そこからメニューで選ぶようにさせるとか、そういうモードがあってもいいと思います。

なるほど。冷凍倉庫、センターへの一括出荷ならではですね。我々もこのハンディターミナルは自社の現場でも利用しているのですが、EC出荷などだと基本がピース出荷になるので、誤ピックによるキャンセルが多いのですが、余り無い視点でした。

あとは、入荷側の検品もできるといいですね。

弊社の場合は、冷凍という商品特性のせいか、ほぼ荷割れすることはないので、同じような仕組みで実現できると思ってます。入荷で変わってくるのは賞味期限になるのですが、これが今手作業なんです。

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先入れ先出し、必要ですもんね。

はい。あと入荷検品でやりたいこととしては、未登録の商品の検出です。在庫管理自体はWMSを使っているのですが、荷主から新商品の情報が伝えられる前に物が届いたりすることが稀にあって、WMSの商品マスタに未登録の商品が知りたいというのがあります。入荷の段階で分かると、後の処理がだいぶ楽ですね。例えば、JANコードがなくてインストアコードで登録されてたりする商品もあって、そうするとWMS側では引き当てられなかったりとか。

なるほどです。弊社で提供している、i3Handyの検数機能には、未知のJANを既存のJANコードと紐付ける、なんていう機能もあったりするので、そのあたりは是非試していただきたいです。この度はありがとうございました。

ありがとうございました。

関連機能

i3Handy「出荷検品」機能

出荷予定に対して正しく商品と数量を数える機能です。本事例では弊社作成のマクロを用いて出荷指示データからピッキングリストを出力、客先TCへの出荷検品にご利用を頂いております。i3Handyとお客様の出荷データの繋ぎ込みについてもご安心ください。弊社は物流企業でもあり「物流」の共通言語でお話を聞きながら業務開始までサポートしますので、スムーズな導入が可能です。

i3Handy「出荷検品」機能の詳細

使用機能

  • 商品検品機能(カスタマイズなし)